恐怖
坊ちゃんを添い寝で寝かせる時、それは最大の恐怖の時間。
眠りにつくまでの間、横になっているパパやママに「キャーッッ」と奇声をあげたかと思うと、熊が襲ってくるかのように両手を振りかざして遠慮なくお腹の上にダイブしてくる。
お腹だけじゃない。それは顔であったり首であったり、あらゆる所を狙ってくる。
首を狙われたら本気で呼吸が停止しそうになるくらいだ。
そして最も恐ろしいのは両手に何かを持っている時。勢いよくそれを振りかざしてくるのだ。痛いことこの上なし。
それに坊ちゃんは何故か、人の体の上を行ったり来たりする。あっちに行きたいのかと思えば今度はこっちに行きたいのだ。その都度ダイブが襲ってくるのでたまったもんじゃない。
坊ちゃんが顔の上を行ったり来たりする間に、ママの顔はヨダレまみれになる。化粧もあっという間に取れて、気分は更にブルーだ。
頭突きだってもぅしょっっっちゅうで、パパはこの頭突きをくらって唇を切っていた。しかもこの出来事は真夜中のこと。坊ちゃんと寝ていると、夜中でも気を抜けないのだ。
ダイブだけではとどまらず、両手で人の顔を力いっぱい叩いたり、腕を噛んだり、、、。
かと思えば、急に動きが止まって両手で何かを指差してブツブツ言っている。そしてまた急に奇声をあげて飛び掛ってくる・・・この繰り返し。
大人しく寝れないものか・・・・。
今日もママが横になっていたら、隣に座っていた坊ちゃんが振り向きざまに、持っていたオモチャでママのオデコをゴツンと1発叩いてきた。痛っっっっっ。
あまりの痛さと、無意味に叩く坊ちゃんの行為に、笑えてきた。
そぅ、ぼっちゃんには何でママが痛がっているのかわかっていない。キョトンとママを見つめていた。
これはいったいいつまで続くのか・・・・・。
坊ちゃんはこの頃、アンパンマンのウォーカーで遊ぶのが好き。必ずママの方を見て上手上手と言ってもらうのを待っている。
あれっ、こんな所に何か気になるものがいっぱいある。寄り道寄り道っと。