帰省 〜初めての”死”〜

16日から21日まで私の実家(兵庫)に帰省した。雪も無いし、暖かくて快適だった。住むならやっぱり、暖かい所がいいな☆

新千歳空港に到着。坊ちゃんはチビちゃんの手をしっかり繋ぎ、迷子にならないように誘導してくれた。3歳でもちゃんとお兄ちゃんなんだなぁ〜と感心。神戸空港まで出発!!

お買物に行ってばぁちゃんに服とオモチャを買ってもらった。坊ちゃんはレンジャーキー、チビちゃんはフォーゼのスイッチ。この日も相変わらずチビちゃんは大きなカゴを引きずって好きなオモチャを入れて歩き回った。この姿、可愛いんだけど、買物がなかなか進まないし、カゴの中のオモチャを片付けるのが大変。。。

ひぃばぁちゃんとひぃじいちゃんのお家に行って野菜を貰った。大根ぬけた〜〜。

チビちゃん、ここでも野菜の入った大きな袋をぶらさげている。バックを持ったりするのが好きなんて女の子みたいだなぁ。そういえば近所の人に、女の子と間違われてたな。

ひぃばぁちゃんから貰った大根の葉っぱをヤギにあげて、2人とも大興奮!!チビちゃんはまだ少し怖そうだった。エサの取りあいで喧嘩するヤギを見て、坊ちゃんが「喧嘩したらダメ!!」と言っていた。兄弟喧嘩して、いつも坊ちゃん自身が言われている言葉。親が気が付かない間に普段の生活から色んな事を学んでいるんだな〜。ここまで2人育てるのは大変だったけど、同性で歳の近い兄弟は、見ていて羨ましい時がよくある。

近所の犬が坊ちゃんに大興奮で、交尾を迫られていた・・・。かならず坊ちゃんに対してでチビちゃんには迫ってこなかった。坊ちゃんの何がそんなに気に入ったのか??そんなこととも気がつかず、坊ちゃんは自分にしがみ付いて来る犬に大喜びで、チビちゃんもニコニコ笑って可愛かった。

坊ちゃんが「ママー写真撮って〜」と言うので行ってみると、トラクターに乗ってエンジンをかけて遊んでた。やっぱり男の子って車が好きなんだ、私はそんな事全く無かったからなぁ。

そして20日、愛犬チロが15歳で永眠した。私達が来た時には白内症で盲目になっていたし、足腰も弱りヨボヨボ歩きしか出来なかったので、子供達は薬をあげたり、オムツをつける光景を真剣に見ていたり、優しく撫でたり、常に気にかけてお世話をしていた。半年前までは、2人揃ってチロを追いかけ回しよく注意していたのに、今回はチロの姿を見て病気だという事を察知したのか、とにかく優しく接していた。お昼寝から起きても、「チロちゃん、治った?」とか「お薬飲んだら治る?」とか、寝起きに発する一言目がチロの話題になるほど気にかけていたんだろう。そして、20日の朝、このところ柔らかいエサでさえあまり食べなかったので、何か食べさせようとパンをあげたら喉に詰まって死んでしまった。筋肉が弱って、飲み込めなくなっていたんだと思う。みんなの見守る中での出来事だったので、寂しく最後を迎えるよりは良かったのかな。ついさっきまで歩いていたのに、死とはこんなに儚いものなのか・・・。諸行無常、そして春の夢の如し、偏に風の前の塵に同じ、たけき者ではないけれど、平家物語の冒頭文が頭に浮かんだ。そしてこの時、坊ちゃんは初めて”死”という場面に遭遇し、果たして何を感じたのか?日ごろから「ぶっ殺したる」とか「死んだ」とかよく言っているけど、死ぬという事がどういう事なのか、どんなに説明しても理解していない様子だった。でもいつまで経っても動かないチロを見て、そして箱に入れられ火葬場まで連れて行かれた事を見て、何となく理解したんじゃないかな?死ぬと二度と動かなくなるという事。もぅ二度と会えないという事。坊ちゃんに「ぶっ殺したる」と言われた時に「殺したら死ぬんやで」と説明すると、何か考え込むような表情をして「それはダメ」と言っていたので、何かしら学んだろう。
子共達が色んな経験をした帰省だった。